農園について
古くからころ柿の産地として知られる山梨県甲州市松里地区で、農薬や肥料に一切頼らず、柿の木と動物たちの協働で干し柿づくりを行なっています。
ここ柿畑では、四季を通していろいろな表情を見ることができます。
長い冬から目覚めたクリムゾンクローバーが鮮やかに咲く春。
夏は青々と茂る木々と草を食むパートナーのポニーやヤギたちの愛らしい姿。、
秋には夏の日差しをたっぷり浴びて、真っ赤に実った柿が畑をいろどり、冬には一年で一番人も畑も活気づく季節、干し柿づくりの最盛期。
樹で完熟を迎えた滋養たっぷりの柿の実を美味しく召し上がっていただけるよう、手間を惜しまず昔ながらの湯煎と天日干しにこだわって、じっくり仕上げた【紅露(くろ)柿】。柿の果汁を煮詰めて蜜に仕上げた【天柿(てんし)のわけまえ】などの柿蜜。無農薬でできた柿畑の素材を使い切る、その思いで作った【柿の葉茶(パウダー)】。どれも自慢の逸品です。
代表・荻原 哲也より
荻原 哲也‥牧場主?はたまたヤギ髭の仙人?いえいえ、本職は『柿屋』です。
然企画の『然』は自然の〝ぜん〟であるとともに、「その通り」を意味する〝然(しか)り〟
「自分の中で的を得ていることを広めたい。」との思いを屋号に込めました。
平成26年に産声をあげた然企画のモットーは、『商品を売るのではない、物語を売るんだ!』
そして、その望みは畑という場で、柿の木と人と動物たちの協働で生まれる〝紅露柿〟『その濃密な関わりを物語として伝え、お客様が賞味する際の隠し味として感動を添えたい』ということ。
ポニーのハーモニーとお母さんヤギのフクちゃん、オスヤギのコタローとコジロー、メスヤギのケリー、新しく生まれた子ヤギのコゴローとともに安全・安心、人と自然にやさしい素材(柿の実・葉 )、環境(畑)を作っています。
大切な仲間たちと作ったその恵実(めぐみ)を、手仕事でひとつひとつ丁寧に紅露柿へと仕上げます。
‘’ころ柿の産地‘’「甲州市松里地区」から、お客様との顔が見えるお付き合いで、これからもずっと手売りの感覚を忘れずに頑張ります。
農場のあり方
生業として農業を営むなら、まずは地元特産の枯露柿を農薬や肥料に頼らず無添加でつくりたいと決め、手探りではじめました。当初の数年間は病気の多発に見舞われ、収穫皆無の時期が続きました。その中で、懸命に支えてくれた家族や、地域の方々の理解や励ましなしには今の自分はなく、感謝のしようもありません。まだやっと途に着いたばかりですが、これから先今まで支えてくれた皆さんのご恩に少しでも報いるよう励んでいきたいと思っています。
これからの枯露柿づくり
現在、地域として一時代を築いた枯露柿づくりも時代の移り変わりの中で、その存在に陰りが見えつつあることが一番の気がかりです。然企画は枯露柿を盛り上げる上で微力ながら、お客様が求めるニーズに応える選択肢の一つになれればとの気概でおります。今後とも「松里の枯露柿」ともども然企画の「紅露柿」、「柿蜜」、「柿の葉茶」へのお引き立てをどうぞよろしくお願い致します。